家づくりを考えるとき、都市部では「狭い土地にどう建てるか」が悩みの中心になります。
しかし山陰のような地方では少し事情が違います。
「実家の広い敷地を受け継いだけれど、せっかくだから平屋にしようか」
「いや、やっぱり2階や3階建てで眺めや収納を確保したほうがいいのか」
土地に余裕があるからこそ、逆に迷う――そんな声をよく耳にします。
平屋には“のびのびとした暮らしやすさ”があり、多層階には“空間を活かす強み”があります。
この記事では、山陰で家づくりを考える方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを整理し、どんな暮らしにどちらが合うのかを具体的にご紹介します。
はじめに
都市部の家づくりでは「限られた土地をどう活かすか」が大きなテーマになります。一方で、山陰のような地方では少し事情が違います。
「実家の広い敷地を受け継いだけれど、せっかくだから平屋にしようか」「いや、やっぱり2階や3階建てにして眺めや収納を確保したほうがいいのか」。土地に余裕があるからこそ、逆に迷う——そんな声をよく耳にします。
さらに山陰ならではの条件として、冬の積雪や湿気、親世代との同居など、暮らし方に影響する要素も少なくありません。本記事では、地方ならではの視点を交えながら、平屋と多層階それぞれの特徴を整理し、どんな暮らしにどちらが合うのかを具体的にご紹介します。
平屋の心地よさ
平屋の魅力は、なんといっても暮らしやすさ。階段のないフラットな動線は、洗濯や掃除、片付けといった毎日の所作を軽くしてくれます。ワンフロアだからこそ家族の気配を自然に感じられ、子育て期もシニア期も安心して暮らせるのが特長です。
また、地方ならではの広い敷地を活かし、庭や畑との行き来がしやすいのも平屋の良さ。縁側でくつろぐような感覚を、現代の住まいに取り入れやすくなります。屋根が低い分、積雪時の心理的負担が少ないのも山陰では見逃せないポイントです。
こんな暮らしが叶います
- 庭や畑と室内がゆるやかにつながる、内外一体の暮らし
- 家事動線が短く、日々の負担が少ないシンプルライフ
- 家族の距離が近く、声や気配が届く安心感
注意したいポイント
- 延べ床を同じにすると、基礎・屋根面積が増えコストアップする場合がある
- ワンフロアゆえ、間取りの工夫がないと生活音や視線が交差しやすい
多層階(2階・3階建て)の強み
一方で、2階・3階建てには空間を効率よく活かすという明確な強みがあります。敷地に余裕があっても「庭を広く取りたい」「駐車スペースをゆったり確保したい」といった要望には、多層階がフィットします。
山陰ならではの魅力は眺め。2階の窓から望む大山や、日本海に沈む夕日——平屋では得がたい景観価値は、暮らしの満足度を大きく高めてくれます。フロアごとに役割を分けやすく、同居や二世帯計画にも向いています。
多層階が活きるシーン
- 庭・駐車場・物置など屋外計画を広く取りたい
- 書斎や趣味室など、静かな個室を確保したい
- 大山・日本海など、上階からの眺望を暮らしに取り込みたい
検討したい課題
- 将来的な階段移動の負担(子育て期・高齢期)
- 上下階の温度差による冷暖房効率(断熱・気密・空調計画での対策が前提)
- フロア分離で自然なコミュニケーションが減る可能性
どちらを選ぶべき?
「平屋と多層階、結局どちらがいいの?」という問いに、単純な正解はありません。大切なのは、いまの暮らしとこれからの暮らしの両方に照らして考えることです。たとえば、将来の安心や庭との一体感を重視するなら平屋。景色を楽しみたい、二世帯で暮らしたい、屋外計画を広く取りたいなら多層階の適性が高まります。
判断のヒント(3つ)
- 動線と将来:毎日の上り下り・家事のしやすさ・老後の安心
- 敷地と外構:庭や駐車、物置、畑など屋外の使い方
- 環境と快適性:眺望・日射・風・積雪・断熱/空調計画
まとめ
平屋には「暮らしのしやすさ」と「自然とのつながり」、多層階には「空間の効率性」と「景色の楽しみ」という強みがあります。どちらを選ぶにしても、設計の工夫次第でデメリットは緩和できます。だからこそ、土地の条件や家族構成、将来像まで含めて一緒に考えることが何より大切です。
千種建築では、お客様一人ひとりの生活背景を丁寧にうかがい、その方にとって本当に心地よい住まいをご提案します。
かっこよさの先にあるのは、毎日の心地よさ。
その想いを、千種建築が一軒一軒に込めています。