1. 「片づけなきゃ」をなくす間取り設計

日々の暮らしの中で、多くの人が口にする「片づけなきゃ」という言葉。
けれど、本当に片づけが上手な人は、実は**“片づける前提をつくらない”**工夫をしています。
今回ご紹介するのは、鳥取県境港市に建てられた「自然と片づく家」。
この住まいでは、生活動線と収納計画を徹底的に考えることで、
“がんばらなくても整う暮らし”を実現しました。
2. 家族の中心にある、回遊動線の家事スペース

キッチンの裏側には、パントリーと家事スペース、そしてファミリークローゼットを一直線に配置。
買い物帰りにそのままストックをしまえ、洗濯・干す・片づけるまでがワンルートで完結します。
さらに、収納扉には黒の木目調を採用。
インテリアとしても美しく、空間を引き締めるアクセントになっています。
「見せたいところ」と「隠したいところ」を同じ視線上に置かない。
これが、暮らしやすさを左右する大切なポイントです。
3. 「見せる梁」と「吹き抜け」で、開放感とぬくもりを両立
リビングは、梁をあえて見せるデザイン。
木の質感がやさしく広がり、吹き抜けを通して自然光が差し込むたびに、
“家そのものが呼吸しているような心地よさ”を感じられます。
高窓から入る光は、時間とともに表情を変え、
家族の生活リズムをやさしく包み込みます。
まるで、「光がインテリアの一部になっている」ような住まいです。
4. 階段下を「空けておく」という選択
収納として使われがちな階段下。
この家では、あえて“空間の余白”として残しました。
子どもの遊び場にしたり、植物を飾ったり、
小さな机を置けばリモートワークスペースにも。
“デッドスペース”を“自由なスペース”へ。
暮らし方の変化に柔軟に対応できるのは、
「余白を残す設計」ならではの魅力です。
5. ファミリークローゼットが生み出す「散らからない仕組み」
家族それぞれの衣類や持ち物をひとつの空間に集約したファミリークローゼット。
洗濯後の“しまう手間”を減らし、
家族が自然と「ここに戻す」習慣を持てるように。
これにより、
リビングに服が置きっぱなしになったり、
部屋ごとに収納を分けるストレスがなくなります。
片づけのしやすさは、家族全員の“行動距離”で決まる。
設計士の目線で、そんな小さな工夫が積み重ねられています。
6. 暮らしをラクにする“見えないデザイン”

「がんばらなくても整う家」には、
派手な装飾や高価な素材があるわけではありません。
それよりも大切なのは、
“使う人の動き”を想像してつくられた見えないデザインです。
たとえば、
・玄関から洗面、キッチンまでの動線を一直線に。
・収納扉を閉めれば生活感がすっと消える。
・光の通り道を考えて、明るさが自然に続く。
そんなひとつひとつの積み重ねが、
「帰ってきたときホッとする家」を生み出しています。
🕯 最後に

“がんばらなくても片づく家”は、
決してズボラな家ではありません。
それは、
家族の暮らしを信じて、余白を設計した家。
整理収納アドバイザーでもある女性建築士が考えるのは、
「心の余裕までつくる家づくり」。
千種建築では、
見た目の美しさだけでなく、
暮らしそのものが整っていく家を提案しています。
📍まとめ
🖤 家事動線×収納で“片づける前提”をなくす
🤍 吹き抜けと梁で開放感とぬくもりを両立
🌿 余白のある設計で暮らしの変化に対応
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